久しぶりの更新です。
政府が2015年に法改正を目指す医療保険制度改革案の中で、
75歳以上の医療保険料についても負担増が検討されております。
現在の制度では、75歳になると後期高齢者医療制度の対象となり、
個人で公的な医療保険に加入することとなります。
それまで家族の扶養に入っていたような方は、保険料負担はありません
でしたが、75歳以降は、家族に扶養されていても関係なくなります。
ただし、保険料の軽減措置として、低所得者とともに、75歳までに
扶養されていたような方には、最大9割の保険料負担軽減があります。
75歳以上の人口約1600万人のうち、この対象者は174万人あります。
要は、ここに負担増を求めるというものです。
2年間の経過期間(本来保険料の5割)を経て、3年目以降は一般的な
保険料負担基準に基づいて計算されるため、最大で1500円の負担増に
なる方もありそうです。
ここで「世帯分離」について。
福祉サービス等の負担軽減を目的として行う「世帯分離」ですが、
福祉関係者も薦めるケースもあろうかと思います。
扶養されていた人が受ける保険料軽減措置がなくなることにより、
世帯分離を行うデメリットが一つ消えたことになります。
とはいえ、2015年の介護保険法改正により、
世帯分離による福祉施設の食費居住費の減免にもメスが入りそうな予感で、
福祉関係者のアドバイスも注意が必要な気がします。
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