2013年10月28日月曜日

広島県内を巡って

最近このブログの更新がすっかり不定期になっています。


反省しなくてはいけません。


本日は、午前中、事務所近くの有料老人ホームに、介護保険の認定調査に行ってまいりました。


有料老人ホーム(特定施設)入所者に対しては、当該ホームに勤務する職員は認定調査ができないことになっているからです。



以前からそのホームの存在は知っていたのですが、想像以上のクオリティの高さに驚きです。


昔の老人ホームとは隔世の感がありますね。





午後は、御調町(合併して尾道市)の地域包括ケアで非常に有名な、


公立みつぎ総合病院併設の、老人保健施設の所長にご挨拶に行きました。


他の士業と共に行っている勉強会のヒントを頂戴するためです。




私の周囲ではいろいろなプロジェクトが始動しています。


福祉事業者をつなぐ架け橋となれるよう、今後も努力してまいります。

2013年10月23日水曜日

傷病手当金について

仕事の中や、講演や勉強会において最近話題にする機会が多いのが、


「傷病手当金」です。


健康保険からの給付なのですが、


障害年金との関連や、企業における従業員の休職手続きの際など、


従業員の所得保障という側面もありながら、


企業運営にとっても知っておくことが非常に重要です。


個人への給付ですが、会社が手続きを行って提出するものです。





最近多い、うつ病などの精神疾患に罹患した従業員に対し、


そもそも業務上災害では解雇を言い渡すことができませんので、


当該うつ病等が業務上ではなく私傷病であった場合での話です。




就業規則において休職規定を設けている会社は多いかと思います。


問題は、休職期間満了後の「自然退職」発生の要件として、


「連続6ヶ月」などとなっているケースも多いのです。


うつ病等は、症状が増悪したり寛解したりする等、


様々な症状の経過をたどることが多いかと思います。


上記のように、「連続」要件であれば、自然退職が発生しないことも留意が必要です。




また、従業員の所得保障という観点から、「傷病手当金」についても


理解をしておくことが必要です。


傷病手当金は、実際に受給が始まった日から1年6ヶ月が期限となります。


休んで無報酬の日は、標準報酬日額の3分の2が健康保険から給付されます。


一度受給を始めると、そこから1年6ヶ月ですので、無理して出てきて症状をこじらせ、


症状を悪化させることは避けなければなりませんね。




また、余談ですが「傷病手当金」とよく似た制度名で、「傷病手当」というのがあります。


「傷病手当」は、雇用保険の給付の一種で、病気や怪我で求職活動ができない時に、


基本手当の代わりに支給されるものです。


よく名前が似ていますが、まったく違う制度であることで、


混乱をしないようにしたいものです。

2013年10月17日木曜日

街頭無料年金相談

本日、社労士会広島支部の行事で、標題の行事に参加させていただきました。


年金相談から近年の雇用情勢などに話が波及し、とても有意義な会となりました。


数年前よりは、共済関係の相談が多いという印象を受けました。


共済で長年勤め、再雇用で厚生年金に加入するケースなどです。


街頭相談なので、具体的な試算などはできませんが、


年金とは、個人の生き方、働き方が反映するという一面があるため、


相談にあたる心得として、その人の生き方を肯定的にとらえることに心がけました。





冒頭で、雇用情勢について話が及ぶという点について触れましたが、


最近話題のブラック企業に入ってしまったらどうすればよいか?


という相談もありました。これから就職活動をされるということなので、切実ですね。


ブラック企業の定義も様々なのですが、


一つの考え方として、労働時間についての正しい知識を持ってもらうことを伝えました。


1日8時間、週40時間が基本で、そこから様々なパターンが派生します。


現場に近い人間として思うことは、


勤務時間の算定については、どこの会社組織にしても悩むことと思いますが、


人間対人間の関係性の強いパワハラ等も含めて、


完全にブラック企業の被害を防ぐことは難しいにせよ、


労働法のルールに興味を持ってもらうことは必要だと感じました。



無知から様々な誤解や被害が生まれるのです。

2013年10月11日金曜日

広島青年経営者会勉強会

本日、広島青年経営者会勉強会に参加させていただき、

短い時間ながら労務管理についてお話させていただきました。



「勤めている職員さんが、急に来なくなったら?」



会社として、こういう場合にとるべき対応と、予防策。

また、ポイントとなる考え方についてお話させていただきました。



ポイントとなる考え方で、一つには、

給与支払の原則 ( 直接 ・ 本人に ・ 現金で ) を確認してみましょう。


多くの企業では、職員への給与の支払は、銀行振り込みであることがほとんどです。


ただ、銀行振り込みというやり方は、本来、例外的なものなのです。


原則に立ち返り、直接払いを試みてみましょう。

行方をくらませている職員さんとも会えるはずです。




その他にも、労働社会保険諸法令を確認し、「ちょっとの工夫」で、

会社を運営する方法のヒントはあるものです。



傷病手当金についても、その一つです。

普通の人(サラリーマン)には、傷病手当金のやり方など想像もできません。



では、会社が傷病手当金についてサポートしますと言ったら?

私傷病で休んでいる職員さんも、会社に連絡がしたくなると思います。



そもそも、会社に突然連絡をよこさなくなるというのは、何らかの特別な事情が

考えられます。



例えば精神疾患などです。会社にとっても、本人にとっても不幸な結果にならぬよう、

会社として、メンタルヘルス対策は非常に重要です。




他にも、夜勤の手当の算定方法

有給休暇の取得に関する課題

等々、



短い時間ではありましたが、有意義な会でした。


2013年10月8日火曜日

中小企業を支える人材の確保とは

中小企業の特徴として、


労働組合がない、または機能していない。

良くも悪くも社長のリーダーシップで物事が進む。

中途入社の人材がほとんど。

教育や研修に対するコストをかけられない。

ベテランの高年齢層の従業員が頼り。


などが挙げられます。

これからの少子高齢化社会に向けて、

事業の継続性をはかるためにも人材の確保は欠かせません。



中小企業の実情として、

就業規則などの規定についても対策が不足がちであるとか、

社員教育に手が回らないなどの問題点があります。



リーダーシップの優れた社長の中には、

自ら率先して社員教育にあたる社長もいます。



私のような社労士に支援できることといえば、

社の実情に応じた規程をつくりあげること、

決め細やかな相談に応じること、

そして、ほんの少しの知識を会社に与えることだと思います。



「業務改善助成金」なども、その一つではないかと。

2013年10月6日日曜日

成年後見人研修

現在、社会福祉士会の成年後見人研修を受講中であります。


12月には修了する予定ですが、所定の日程を欠席しないよう、体調管理に努めたいと思います。



ところで、成年後見人研修が修了すると、家庭裁判所に名簿搭載の道がひらけるわけですが、

もし後見を受任すれば、その方とは長い付き合いとなると思いますので、相当な覚悟が必要です。


また、当事務所の持続性も重要です。

事業を軌道に乗せ、安定的な運営をしたいものです。



本日は社会福祉士会「ぱあとなあ」の研修ですが、


社会保険労務士会では10月に、一般社団法人を設立し、成年後見業務に参入します。

私も、理事の一人として微力ながら参画します。



社会保険や福祉が切れ目なくサービス提供できるようになるのが目標です。

2013年10月3日木曜日

併設事業所

介護業界は、併設事業所が多い。


特に、大規模な社会福祉法人や医療法人では、併設事業所との連携により、

総合的なサービス提供をウリにすることが多い。


当事務所は、それとは全く逆方向に向いている、

完全独立型事務所であります。



どちらが良いかはさておき、

完全独立型の良いところといえば、しがらみが無いところです。


一方、大規模事業者は、

併設事業所に上司でもいたら、その意向に反したケアプランは作成できません。

多少自分のところのサービスに不満があっても、

使い続ける使命があります。




ところで、これからは地域包括ケアが主流となります。

安く手ごろな介護施設は増えません。

特養は重度化した人しか入れず、心身共に健康であれば、特養とは縁がないことでしょう。

病院の病床数も増えません。



好むと好まざるとにかかわらず、

住み慣れた我が家で生活することになるのです。



お金を出して利用するサービスには限界もあります。

お金が大量にある人か、

人とのつながりがある人が、最後に生き残れるのです。

2013年10月2日水曜日

事務所開業

10月1日は、西田ケアマネ事務所が開設し、社会保険労務士西田事務所とともに、

労働・社会保険・福祉の総合サポートを目指すこととなりました。



当面、私一人の個人事務所ですが、(ケアマネ事務所は法人ですが)

お客様が増えたら人員を増やし、自宅事務所からの飛躍を考えております。



昨日の夜は、事務所開設の挨拶状を作成しておりました。

今までお世話になった方々へ、感謝の思いをこめます。